<ICTテストの誕生背景>

世界経済フォーラム(WEF; World Economic Forum)が発表している「グローバル情報技術報告書」(GITR;Global Information Technology Report)のICT国際競争力において、我が国は20位を境に一向に上昇することなく低迷しています。

その要因の一つにあげられているのが「個人の対応力」の低さです。

それらの基礎学力・専門能力が欧米、並びに新興国に対しても後塵を拝している状態にあります。


学生においても、欧米の学生と比較し文系・理系・情報系問わず低い状況です。

例えば、米国においては大学の一般教養課程にコンピュータサイエンスの授業が組み込まれ、文系、理系、情報系、全学部生がICTの基礎教育(情報リテラシー、セキュリティ、コンプライアンス、倫理観など)を履修し進級、卒業をしています。

また、欧米のIT企業の新卒採用条件は、我が国の中途採用並みに職種毎に非常に詳細な採用基準が示されています。

基準の特徴は「出身大学」が重用ではなく、「何を学び」、「何が出来るか」がポイントとなっており、我が国のIT企業の新卒採用基準と大きく異なる点からも読み取れます。

これらの現状を踏まえ、高度化したICT社会において第一に必要なことはICTの基礎教育を学び、身に付けた学生の育成・推進を図ることです。

それら学生一人ひとりの対応力を高めて社会に送り出すことであり、その役割が我が国の高等教育にあると改めて認識しております。


文部科学省中央教育審議会(平成17年1月28日)『我が国の高等教育の将来像(答申)第5章「高等教育の将来像」に向けて取組むべき施策 1 将来像に向けた施策の主要な柱と方向性』には、次の提言が明記されています。

  • 21世紀は「知識基盤社会」(knowledge-based society)の時代であると言われる。これからの「知識基盤社会」において、高等教育は、個人の人格形成上も国家戦略上も極めて重要である。
  • 今後は、国際競争が激化し、国の高等教育システムや高等教育政策そのものの総合力が問われる時代であり、国は、将来にわたって高等教育につき責任を負うべきである。

「知識基盤社会」において、「生きる力」をはぐくむという理念が重要になる中で、今日ICTが「生きる力」一つとして重要になってきているといっても過言ではありません。

以上の背景から、全国の大学、短期大学、高等専門学校、専門学校の学生を対象としたICTの「生きる力」の実力の定点観測調査として「全国統一学生ICTテスト」の実施を計画しました。


<ICTテストの目的>

ICTよって得られるデータを分析、解析、研究することで、次の成果物を導き出します。  

  • 学生の育成上の課題摘出
  • 提言活動の指針策定
  • 国際競争(グローバル化)に対応できる学生の育成提言と推進

またこの調査・研究を通して、文部科学省高等教育局が掲げる「我が国の高等教育の将来像」の実現に資することをGHRDでは目指しております。

ポスター


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